ホテル業界の功労者を表彰する「ホテリエ・オブ・ザ・イヤー2009」の受賞者にホテルグランドパレスの大塚尚夫社長=写真=が選ばれた。ホテリエ・オブ・ザ・イヤーは、ホテルでの実務経験を持つ大学教授ら31人で構成する、日本ホテル産業教育者グループ(山口祐司会長=桜美林大学名誉教授)が6年前から実施しているもの。
3月27日、東京・千代田区の同ホテルで行った表彰式で、山口会長から記念盾を受け取った大塚氏は、喜びをかみしめながら「62年にパレスホテルに入社し、71年のホテルグランドパレスの完成と同時に転籍した。フロントを任されたが、机といすしかない状態からのスタートだった」と開業当時の思い出を語った。
同氏は93年取締役、01年常務・総支配人、03年専務・総支配人、05年社長・総支配人に就任。92年に関東運輸局長表彰、07年に国土交通大臣表彰を受けている。09年から日本ホテル協会理事も務めている。
4月から同教育者グループの新会長に就任する岡本伸之帝京大学教授・立教大学名誉教授は「大塚さんのような顔の見える『スター』の存在は組織や業界の繁栄にとって非常に重要だ。我々はこれからも毎年、ホテル業界のスター達にスポットを当てていく」と述べた