帝国データバンクによると、今年1月のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は8件、負債総額は77億8600万円だった。負債額の大きい倒産が複数あり、総額は前年同月比1426.7%増、前月比363.5%増と、2023年度(23年4月~24年3月)で最も多い数字となった。
件数は前年同月比5件、前月比4件それぞれ増加(166.7%増、100.0%増)。23年度では9月、10月に続き、6月と並び3番目に多い数字となった。
元・リゾート施設運営の奥白馬高原開発(東京都)が負債48億2500万円で特別清算となった。同社は長野県北安曇郡にあるホテルグリーンプラザ白馬を主体としたリゾート運営を行っていたが、コロナの影響で休業を余儀なくされたことに加え、修学旅行などの団体需要が落ち込み収入高が減少。経営改善が進まず、22年11月に運営していた事業を別会社に譲渡し、23年9月30日に株主総会の決議により解散していた。
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