日本ホテル協会(小川矩良会長)は、中国語(簡体字、繁体字)と韓国語の基本会話集を制作した。ポケットにも入る縦14.8×横10.5センチのサイズ。会員ホテルで接客スタッフらが携帯し、増加している両国訪日客の接客サービスに役立ててもらいたい考えだ。
会員ホテルに12月22日に発送したのは「中国語・韓国語ホテル会話ハンドブック」。訪日客とのコミュニケーションがとれるよう、「ありがとうございます」「いらっしゃいませ」といった日常のあいさつや案内など簡単な会話を紹介した。発音のほか、習慣の相違点や注意点も掲載されている。
黒を基調にしたシンプルなデザイン。「見栄えがいいので、内ポケットから取り出してスマートに対応できる」(日本ホテル協会の岩佐英美子事務局長)。全65ページで、メモ帳もあるので便利だ。
会員ホテルに1冊ずつ見本として配布し、必要な部数を有料で購入してもらう。会員だけでなく、希望者には誰でも1冊500円で販売する。
英語圏の外国人客に対応できるホテルは全国に数多いが、中国語や韓国語の話せるスタッフが充実しているホテルはまだ少ない。2カ国の会話集を求める声は高かったが1つのホテルで作ると費用がかさむため、会員からの要望を受けてホテル協会で制作したという。
中国語・韓国語ホテル会話ハンドブック