顧客満足度に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関、J.D.パワージャパン(東京都港区)は、ホテル宿泊客の満足度に関する2023年の調査結果を発表した。コロナ中は余裕を持ったサービス提供が可能だったためか、満足度が高い傾向にあったが、最近の宿泊料金の上昇に伴い「料金」に対する顧客の評価が低下したことなどで、ホテルの宿泊客満足度は22年調査に比べて低下した。ただ、朝食などの評価が高まり、宿泊客満足度はコロナ前の19年と比べると上昇した。
「朝食」が評価向上の鍵
調査は今回で17回目の実施。コロナ禍を受けて20年は未実施だった。アップスケールホテル部門は21~22年は調査の対象外。
千点満点の宿泊客満足度は、ミッドスケールホテル部門が699点で22年比30ポイント減、エコノミーホテル部門が680点で19ポイント減。両部門で調査開始以来、最も高い料金水準となっており、「料金」に関する評価が大幅に下がったことで、宿泊客満足度が低下した。
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