
ホテル外観
不動産事業やホテル・レストラン事業など多角的に事業展開している平川商事(大阪府八尾市)は今年4月26日、鹿児島県屋久島町の「ホテル屋久島」を、「samana hotel Yakushima」(サマナホテルヤクシマ)としてリブランドオープンした。客室38室をリニューアルしたほか、レストランやラウンジ、テラスなどにさまざまな設備を新設。子連れ客を含む幅広い層が滞在できる快適さとハイカジュアルなリゾート感を併せ持つ施設として生まれ変わった。
今回のリブランドでは、主に客室のリニューアルや増設、レストランやラウンジ、テラスへの設備新装などを実施。
客室のリニューアルでは、源泉掛け流し展望露天風呂付きの「温泉スイート」を2室増設し、計4室となった。「スタンダードツイン」はシックで機能的な住環境を目指し、計38室をリニューアルした。
レストランやラウンジ、テラスの設備新装では、ビュッフェダイニング「The View Restaurant」にライブキッチンを新設。ラウンジには、チェックインからディナー後まで利用可能な「TheTraveler Lounge」を新設したほか、切り立つ崖の上にあるテラス「The 360° Terrace」にも絶景を見渡せる大型ベンチを設置した。
これに加え、館内BGMも新調。時間帯に沿ってサウンドのテイストとテンポがスムーズに移ろう工夫を施したほか、スピーカーごとに異なる音源を再生させることでサウンドが重畳的に協奏する。いつでもフレッシュで聞き飽きることのない、屋久島の自然に包み込まれるようなサウンドデザインを実現した。
「『samana』は、サンスクリット語で”調和”を意味する。大自然の眺望をはじめ、食材、温泉、文化など、その地の恵みをホテルの中に取り込むように設計・デザインすることで、ホテルに滞在する時間もその土地との”調和”を感じていただける」(同社)。
今回の改装に伴い、同社は「samana基金」を設立。宿泊客とともに環境のあり方を考え、世界自然遺産に登録された大自然を後世へと引き継ぐことを目的としており、寄付金は登山道整備、ウミガメの産卵環境の保全、屋久島産地杉を使用したプロジェクト、島内でのイベントなど、屋久島の自然保護・地域貢献に使用するとしている。
温泉スイートの客室
展望露天風呂
ホテル外観