帝国データバンクによると、昨年1年間(2012年1〜12月)のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は109件で、前年比15.5%減少(20件減)した。負債総額は784億100万円で、同22.5%減少(228億1400万円減)した。2011年は東日本大震災の発生で過去最高水準となったが、同年は2年ぶりに件数、負債総額とも減少した。
2011年の倒産件数は、2000年以降で過去最高を記録。特に5月は20件と、月別の最高を記録した。「東日本大震災による自粛ムードなど、間接的被災が経営を圧迫した」(帝国データバンク)。
昨年は、2010年(96件)は上回ったものの、前年比では減少した。
月別では、10件以上の2ケタを記録したのが1、7、8、10月の4回と、前年の8回を下回った。最多は1月と10月の14件。
負債総額も2010年(633億3500万円)を上回ったが、前年から大きく減少した。100億円の大台を上回った月が3回(1、2、8月)と、前年の4回を下回った。特に11月が3億4400万円と、2006年8月以来6年3カ月ぶりに10億円を下回った。
8件、負債25億円 12月単月の倒産
昨年12月単月の倒産件数は8件、負債総額は25億500万円だった。
件数は前月比5件増加、前年同月比2件減少。2カ月連続で10件未満の1ケタ台となった。
負債総額は前月比21億6100万円増加、前年同月比27億8500万円減少。4カ月連続で100億円の大台を下回った。