福島県磐梯熱海温泉のホテル華の湯(菅野豊社長)は1日、地産地消をテーマにしたビュッフェダイニングを新たに開設した。既存のホールを改装した。
フードプロデューサーの小倉朋子氏をコンサルタントに起用。「脱・旅館料理」と「健康応援ふくしま応援」をコンセプトに、同氏と斉藤正大取締役総料理長でメニュー開発、レイアウト、食器選定などを行った。
郡山産こしひかり「あさか舞」、阿武隈川の「メープルサーモン」、福島県北部の地鶏「伊達鶏」などの福島県産ブランド食材を採用。野菜は地元農家で栽培したレタス、小松菜、ほうれん草、水菜、カボチャなどを使っている。地産地消にこだわったメニューを夕食で60種類、昼食で40種類提供している。
「福島の郷土料理、伝統料理を、健康に配慮しながら今の若者のし好にも合うようにアレンジした。『満腹ではなく満足』を追求した」(小倉氏)。
ビュッフェは米料理、肉料理、野菜料理など素材別にコーナーを分けた。各コーナーの大皿の脇には使用食材、生産者を紹介する案内板を設置。各料理の味覚だけでなく、食材にまつわるストーリーも楽しんでもらえるように工夫した。
脱・旅館料理と地産地消を提案する