コンサルタントのリョケンは12月9、10の両日、通算169回目となる旅館・ホテル関係者向けのセミナー「旅館大学セミナー」をホテル金波楼(兵庫県・日和山温泉)で開講した。セミナーには全国の旅館・ホテル経営者ら約80人が参加。ホテル金波楼社長の今津一也氏、リョケン社長の佐野洋一氏が講演したほか、館内見学などを行った。
今津氏による講演のテーマは、「商品戦略と社内体制づくり」。耐震改修工事の実施に伴うリニューアルの狙いなどを明らかにした。
リニューアルにあたり顧客、競合ホテル、自館の三つの視点でマーケティング戦略を立てる3C分析を実施した。顧客分析などのポジショニングを再定義した結果、水族館併設の強みを生かし、「プレミアム感」と「こどものにぎわい」と設定。戦略に基づいて館内施設に対する設備投資の基本方針を立てた。
目指すポジショニングの実現に向け、2021年にオープンした個人向けダイニング「餐(さん)」、さらに団体旅行の減少により利用が減っていたナイトラウンジを新コンセプトのパブリックスペース「リビングパブ ザ・ウォルラスクラブ」にリニューアル。昼間はワーケーションスペースとしての利用が可能となり、自宅のリビングにいるようにくつろげる。
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