マリオット・インターナショナルは7月11日、「ESG年次報告書」で持続可能戦略の成果を発表した。
マリオット・インターナショナル(本社:米国 メリーランド州、代表取締役兼CEO:アンソニー・カプアーノ)は本日、ESG(環境・社会・ガバナンス)へのグローバルな取り組みと、2025年の持続可能性および社会的影響に関する目標( https://serve360.marriott.com/sustainable-goals/ )に向けた進捗状況をまとめた「2024 Serve 360 Report」を発表しました。本レポートは、2023年1月から12月までのデータを反映したもので、こちら( https://serve360.marriott.com/wp-content/uploads/2024/07/2024ESGProgress.pdf )からご覧いただけます。
今回は、中国を除くアジア太平洋地域、カリブ海諸国および中南米、ヨーロッパ・中東・アフリカ、中華圏、米国およびカナダにおける地域別のESGを紹介する「Around The World Highlights」( https://serve360.marriott.com/wp-content/uploads/2024/07/2024AroundTheWorld.pdf )レポートも発行しました。また、主要な裏付け情報とデータを掲載した「パフォーマンス表と付録」( https://serve360.marriott.com/wp-content/uploads/2024/07/2024PerformanceTables.pdf )も作成しました。
マリオットのサステナビリティと社会的影響に関するプラットフォーム、Serve 360: Doing Good in Every Direction(あらゆる角度からの社会貢献)は、次の4つの主要分野に焦点を当てることで、国連の持続可能な開発目標(SDGs)をサポートしています: Nurture Our World(世界を育む)、Sustain Responsible Operations(責任ある運営を維持する)、Empower Through Opportunity(機会を通じて力を与える)、Welcome All and Advance Human Rights(すべての人を歓迎し、人権を推進する)。
本レポートには、2023年の進捗状況のうち、多様性、持続可能な運営、ボランティア活動、および各国のマリオット社員とホテルが主導するその他のESG活動に関するデータの概要が報告されています。レポートの主なポイントは以下の通りです:
気候変動対策を推進するための取り組み:
- 2024年4月、Science Basted Targets initiative(SBTi)により、科学的根拠に基づく短期および長期の温室効果ガス排出削減目標( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000124910.html )の認定を取得しました。
- 気候行動プログラム(CAP)を全世界の直営およびフランチャイズ施設に導入し、組織全体で気候変動に対する認識を高め、科学的根拠に基づく目標に向けた進捗をサポートするために、施設ごとに二酸化炭素とエネルギー削減目標を策定しました。
- EV(電気自動車)充電インフラの構築を継続。2023年末現在、世界中の1,800以上のマリオット施設に7,100以上のEV充電器が設置されています。
機会を拡大し、「世界に奉仕する」という基本理念を実現するための取り組み:
- 2023年に世界各地で310万時間以上のボランティア活動を行いました。2016年以降、合計で1,210万時間以上のボランティア活動が報告されています。
- ハワイ州マウイ島で発生した壊滅的な山火事には、マリオット災害救援基金、TakeCare救援基金、マリオット ボンヴォイ ポイントの寄付、ホテルによる現金や物品による寄付を通じて約550万ドルを拠出し、復興活動を支援するとともに、影響を受けた従業員に必要な物品を提供しました。
- 2026年までに世界中で3,000人以上の難民を雇用することを約束しました。
- 2025年までにマリオットの全施設従業員に人身売買に関する研修を実施するという目標に向け、2016年以降、120万人以上の管理職およびフランチャイズ従業員に人身売買に関する研修を実施しました。
- オンライン監視団体インターネット・ウォッチ・ファンデーション(IWF)およびCisco(シスコ)と協力し、米国およびカナダの約5,000の直営・フランチャイズ施設において、児童性的虐待を扱うウェブサイトをゲストネットワークからブロックする業界初の取り組みを開始しました。
その他の取り組み:
- マリオットのアラブ首長国連邦(UAE)ビジネス評議会は、子供たちの活力に焦点を当てた団体を支援するため、サイクリング募金イベント「Road to Awareness (R2A)」を毎年開催し、現金および物品で約97万ドルの寄付を集めました。
- ウミガメとその生息地の保護を目的としたメキシコ全土の複数のホテルでの保護プログラムを通じて、約11万匹のウミガメの放流を支援しました。
- タイ、インドネシア、フィリピン全土で「Scholars of Sustenance」と協力し、81,000kg以上の余剰食品を回収し、食糧を必要としている地域に 340,000食以上を寄付しました。
- 中華圏全域で1,200人以上の障がいのある学生を正社員として雇用。
- ケージフリー(平飼い)卵の使用率は米国で56.13%、カナダで47.18%に増加しました。
■代表取締役兼CEO、アンソニー・カプアーノのコメント
「マリオットでは、人々、地域社会、地球を大切にするという基本理念に長年取り組んできたことに大きな誇りを持っています。 マリオット施設がある場所において、善を重ねることは、ビジネスの長期的な成功と、お客さまならびに社員の福利をサポートします。私たちは、より強靭で、包括的で、責任ある旅業界を育むことに注力しています。」
マリオット・インターナショナルのESGへの取り組みとServe 360の詳細は、こちらからご確認いただけます。