千葉県成田市にある若松本店(19室)の創業は、明和5年(1768年)という老舗旅館。目の前には成田山新勝寺があり、客室から一望できるロケーションが売り。また、成田国際空港には車で約20分。空港利用の宿泊が多いが、最近は、訪日外国人旅行者の宿泊も増えている。宿泊に占める割合は約30%という。食事は、地元の名物うなぎがメイン。秘伝のタレでふっくりと柔らかく焼き上げた自慢の逸品だ。
その同館では昨年、館内に2カ所ある大浴場をリニューアルした。「それまでの風呂は、これといった特徴がないものだった。せっかく来ていただいたお客さまに、思い出に残るようなものにしたかった」と取締役の土井信彦氏は振り返る。
リニューアル工事は、旅館・ホテルを数多く手掛けているミサワホームイング(東京都杉並区)に依頼。「ミサワが手掛けた他の旅館の事例も見ていた。いい仕事をすることを知っていた」とも。
二つある内風呂は、それぞれ特徴がある趣の異なるものにしたかった。そのためミサワでは、「洋の湯」に、独特な素材感のあるステンドグラスの光壁を設置。もう一方の「和の湯」には、畳敷きの洗い場を設けた。「イメージ通りにできた」と土井氏。「お客さまからも好評をいただいている」と満足気だ。
風呂がない客室もあるので、出来るだけ短工期で仕上げたかったが、約3週間という施工期間で仕上がった。施設の営業にあまり支障がなかった点も評価している。
この件についての問い合わせ先は、ミサワホーム旅館ホテルリニューアル担当TEL0120(398)330。