ミシュランとカリフォルニア観光局は5日、初のカリフォルニア版「ミシュランガイド」を発表した。
これまでサンフランシスコ・ベイエリア、およびワインカントリーが対象となっていたミシュランガイドですが、新しいカリフォルニア版ミシュランガイドでは、ロサンゼルス大都市圏やモントレー、オレンジカウンティ、サクラメント、サンディエゴ、サンタバーバラが加わります。
カリフォルニアは、くつろいだ雰囲気の中でも心地よく洗練された州であると同時に、食の発信地として大きな役割を担っています。今回の対象エリアの拡大は、カリフォルニアならではのリラックスした贅沢な雰囲気の中で味わう食の体験を求める旅行者を世界中から引き寄せることを認識してのものです。サンフランシスコにおけるミシュランガイドの影響に関する調査によると、同書は国外からの旅行者の信頼できる情報源であり、観光地の経済や食品産業に直接貢献していることが分かっています。
新たなカリフォルニア版ミシュランガイドについて、同書インターナショナル・ディレクターのグウェンダル・プレネック氏は次のように話しています-「カリフォルニアの食は、世界最高クラスの農場や食品生産者、そしてブドウ畑の多くにアクセスできることによる原材料の質の良さはもちろん、シェフが見せる創造性の高さで世界的に認められています。また、我々ミシュランの調査員は、カリフォルニア州全体のグルメ界に見られる才能と革新性に感銘を受けています。ミシュランのパートナーシップでは、カリフォルニア観光局が持つツーリズムの強みと、ミシュランの120余年にわたる美食体験を融合させました。」
カリフォルニア観光局のキャロリン・ベテター代表兼CEOは、「カリフォルニア観光局とミシュランは最高のペアであり、ゴールデンステートと呼ばれるカリフォルニア州の食文化が持つ革新性と幅広さを伝えるため、一体となって尽力する。カリフォルニアは、食の機会が多様かつ豊富で、特にエスニック料理の選択肢の多さや女性シェフの存在、農産物の豊かさはカリフォルニアを世界中のどの観光地とも差別化している」と語っています。
ミシュランとカリフォルニア観光局、サクラメント観光局は、「アメリカにおけるファーム・トゥ・フォーク(農場から食卓へ)の都」として知られるサクラメント市でこの発表イベントを行いました。サクラメント観光局のマイク・テスタ代表兼CEOは、「本イベントは、サクラメント市の豊かな農業史や活気ある食シーンを称え、新鮮な地産のあらゆるものにスポットを当てたもの」と話します。「最新の設備を整えたこの屋内競技場“ゴールデン1センター”が本日のイベントの素晴らしい舞台となりました。この競技場は、周辺240キロ圏内の農家やビール醸造所、そしてワイナリーから食材や飲み物の9割を調達しています。今回発表された喜ばしく、そして新しいミシュランガイドは、世界の素晴らしい食の観光地の一つとしてサクラメント市の地位を示すものであり、私たちサクラメントの外食業界が祝うべき大きな節目だと言えます。」
ミシュランは今夏に予定されている特別イベントの期間中に、新たなカリフォルニア版ガイドにおける2019年の星印の選定を公表します。また、ビブグルマンの選定は、その数日前に発表されます。