ヤフー、国内宿泊予約を開始、手数料は無料


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 ヤフーは26日、旅行サイト「Yahoo!トラベル」で、宿泊施設が負担するシステム利用料が無料の国内宿泊予約サービスを新しく始めた。同社は、ちょうど1年前にあたる昨年2月26日に国内宿泊予約サイトへの参入を発表。8月20日に開始する予定だったが、システム開発の遅れなどから今まで延期となっていた。

 Yahoo!トラベルはこれまで、オンライン旅行会社(OTA)などから提供を受けた情報を掲載し、予約成立ごとに各OTAから手数料をもらう成果報酬型のサービスを展開してきた。今回、楽天トラベルやじゃらんnetなどと同じ直販モデルに満を持して新規参入。ヤフーと直接契約を結んだ宿泊施設約4千軒の宿泊プラン「Yahoo!トラベルプラン」の掲載をYahoo!トラベルで始めた。

 通常の宿泊予約サイトでは、システム利用料(成約手数料)として予約流通金額の5〜10%程度を宿泊施設がサイト側(OTA)に支払うが、Yahoo!トラベルプランではこれを0%(無料)とした。初期費用、年・月額固定費もかからない。ただ、利用者に対するTポイントの付与を義務化。負担率は最低5.3%から最大14.3%と高率に設定した。このうち5〜14%は利用者に還元し、0.3%をポイント発行諸手数料としてヤフーが受け取る。

 業界の常識を破る今回の手数料率の設定について、ヤフーは「日本最大級の共通ポイントであるTポイントの高還元率と、宿泊施設側のネット予約サービス利用にかかる“摩擦係数ゼロ化”を実現することで、多くのユーザー、宿泊施設に支持されるナンバーワンの国内宿泊予約サービスを目指す」とコメントした。

 サイトコントローラーは、らく通、TL‐リンカーン、手間いらず、ねっぱん!と提携。宿泊施設側の作業環境も整えた。

 Yahoo!トラベルは、国内外の宿泊施設、ツアー、航空券などの予約プラン情報を横断的に検索・予約できる旅行情報サービスとして1997年に開設。現在162社の旅行予約サービス提供会社と提携している。国内宿泊予約については「JTB」「るるぶトラベル」「一休」「ベストリザーブ」が提供する宿泊プランを掲載。今回新たにYahoo!トラベルプランを加えた格好だ。

 Yahoo!トラベルプランの開始にあたっては、Yahoo!トラベルのサイトデザインも刷新。「国内宿泊予約」をトップページの中心に配置した。これまでのトップページでは、国内・海外の宿泊やツアー予約といったさまざまなメニューが並んでいたが、「ユーザーニーズが最も多い『国内宿泊予約』をメーンに据え、より使いやすいサイト構成に変更した」(ヤフー)という。

 本紙の取材に対して、ヤフーショッピングカンパニー予約事業本部の齋藤克也本部長は「リニューアルはスタートなので、これから真価が問われると思う。宿泊業界に新たな風を吹き込み、常に進化しながら、宿泊施設さま・ユーザーさまに愛され、支持されるインターネット旅行サイトとして大きく成長させたいと考えている。これからのYahoo!トラベルにぜひご期待下さい」と意気込みを語った。

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