和歌山県・日高地方の7市町と日高広域観光振興協議会はこのほど、熊野古道の紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を大阪から15日間かけて完歩する「紀伊路SCAPE事業」を計画するユニスト・ホールディングス(ユニストHD)と連携し、紀伊路の観光価値を高めるための連携協定を締結すると発表した。空き家の活用や地元食材を使用した食事の提供、インフラ整備などに官民が連携して取り組み、沿線地域の活性化を目指す。
熊野古道の紀伊路は、熊野詣における参詣道の一つ。畿内と熊野を結ぶメインルートとして古くから知られている。
不動産開発や熊野古道での宿泊施設運営などを展開するユニストHDは、大阪から和歌山をつなぐ紀伊路の歴史的・文化的価値を生かした新たな観光商品の提案・開発の一環として、紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「紀伊路SCAPE事業」を計画している。昔のように畿内から徒歩で参詣する行為の大切さを現代に伝えるとともに、険しい峠を越え紀州の明るい海を見渡せる紀伊路を新たな観光資源とすることで、沿線地域の活性化を目指している。
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