東急リゾーツ&ステイが運営する蓼科東急ホテル(長野県茅野市)は、免許不要で誰でも簡単に操作が可能な近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を、3月30日から導入している=写真。年齢や性別を問わず誰もが気兼ねなく旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」活動の一環として宿泊者向けに貸し出しを行い、シニア世代からファミリー層、若年層に至るまで、幅広い客層の来場促進や滞在時間の延長機会創出を図る。
蓼科東急ホテルは、複合リゾート「東急リゾートタウン蓼科」内の宿泊施設。周辺にはコテージなど別の宿泊施設に加え、自然散策などを楽しめる遊歩道、ゴルフ場やスキー場、温浴施設などが敷地内に点在している。さまざまな滞在方法が楽しめることからファミリー層などの人気を集めている一方、シニア層など長距離歩行に不安がある利用者にとっては、エリア内の周遊に負荷がかかる点が課題となっていた。こうした問題を解決するとともに、エリア内の自然の魅力を発見できる新たな散策体験を提案するべく、近距離モビリティの導入に至ったという。
今回同館が採用したウィルは、次世代型電動車椅子の開発・販売を手掛けるWHILL(東京都品川区)が開発した移動用モビリティで、ハンドルがついたスクータータイプの「Model S」を2台導入した。直感的な操作が可能で、屋外歩道や建物内などさまざまな場所で走行できる。
貸し出しは同館1階のフロントで受け付けており、料金は1時間550円。利用には事前申し込みが必要で、貸し出し時間はホテルの営業時間に準ずるとしている。