ニュージーランドで開かれていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は2日、「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)を新たに世界遺産に正式登録する決議を採択し、閉幕した。
ユネスコの諮問機関から「登録延期」を勧告された石見銀山だが、日本政府などの強い巻き返しで大逆転での世界遺産登録となった。日本の世界遺産はこれで14件に。科学技術や産業活動を表す「産業遺産」では初の登録となる。
諦めムードが漂っていた地元だが、逆転登録に喜びもひとしお。今後、観光客増加も予想されている。地元観光協会などへは旅行会社からの問い合わせも相次いでおり、石見銀山は“熱い夏”を迎えそうだ。