広島県福山市に本社を構えるベッセルホテル開発は今年2月、「ホテルスリープイン」の名称を「ベッセルホテル」に変更した。2000年に1号店をオープンして以来、西日本を中心に8店舗を展開。「ゆとりと清潔感の追求」をテーマに掲げる宿泊特化型ホテルだ。リーズナブルな料金設定ながらシングルルームの広さは約21平方メートルある。「通常のビジネスホテルに比べ約1.5倍」と開発・マーケティング課の藤田修爾課長。18歳以下の子供連れの場合、同室での宿泊であれば子供料金が無料になるサービスなども受けている。
その同ホテルでは、全店舗の宿泊施設管理システムにユーコム(岡山県岡山市)が開発したフロントマネージャーを導入している。全店舗の顧客情報の共有化に加え、システムは自動釣銭機とカード発行機とも連携。チェックインに要する作業時間を短縮した。顧客満足の向上とともに、作業の効率化も図った。
フロントマネージャーはビジネス、シティ、チェーンホテルを中心に約400施設の導入実績を誇る。予約業務と顧客管理を簡単に、かつ、確実にこなす操作性などが売りだ。マイクロソフトの新OS、ウィンドウズ7にも対応する。
同ホテルでは、1号店開業の際から将来のチェーン化を計画。藤田課長は、「チェーンホテルの管理体制が構築できるシステムとして選んだ」と振り返る。同ホテルの要望に対し、カスタマイズ対応してくれる点や、操作性なども評価した。
ベッセルホテル開発では今後も新店舗の出店を予定しており、「その際には、フロントマネージャーを採用することになる」と藤田課長。「ユーコムは、フロント業務をよく理解したうえで、改善提案をしてくれる。前向きなシステム構築が可能」と全幅の信頼を寄せている。
問い合わせ先は、ユーコム(TEL03・3578・8670)。
ベッセルホテル東広島