ドイツに本社を置くRATIONAL AGの日本法人で、業務用厨房機器メーカーのラショナル・ジャパン(東京都千代田区)はこのほど、本社トレーニングセンターを拡張し、リニューアルオープンした。
トレーニングセンターの広さはリニューアル前の213平方メートルから、新施設では556平方メートルに拡大した。テストキッチンはこれまでの二つから三つに増設し、より多くのイベント開催や、顧客の来場に対応できるようになった。
調理システムを可動できるようにし、顧客ごとにフレキシブルに対応できるキッチンや、ベーシックな調理システムを配置したキッチン、大型の調理システムを備えたキッチンを設けた。また、ラショナルの機器のメンテナンスや修理を請け負う業者向けトレーニングルームも規模を拡大した。「より良い環境での技術の習得が可能になった」と同社。
トレーニングセンターを重視する理由を同社の赤井洋代表取締役社長はこう話す。「実演という体験を通じてメリットを感じてもらった上で、購入していただくため」。
各テストキッチンでは、購入検討者向けの無料の調理実演会「RATIONAL live」や、調理システムユーザー向けの講習会「Academy RATIONAL」を定期的に開催している。
RATIONALグループは1973年の設立で、業務用厨房の加熱調理分野の大手。世界で初めてスチームコンベクションオーブンを製品化し、同社によるとその世界シェアは約50%という。
調理実演会などの問い合わせ先は、ラショナル・ジャパンTEL03(6316)1188。
トレーニングセンター内にあるキッチン(1F)