コンサルタントのリョケンは7月8、9の両日、新潟県三条市越後長野温泉の旅館「妙湶和樂 嵐渓荘」で、事例研究セミナーを開講し、旅館・ホテル経営者ら約30人が参加した。8日はリョケン社長の佐野洋一氏による開講あいさつと施設見学会に続き、嵐渓荘社長の大竹啓五氏と、リョケン専務の鈴木正人氏による講演会を開催。「独自性を生むブランドづくり、地域資源と自然環境を生かした経営」がテーマで、2022年にリニューアルした客室棟「翠悠館」の事例を紹介した。
嵐渓荘は、越後長野温泉にある渓流沿いにたたずむ全16室、3棟からなる隠れ宿。本館「緑風館」は、国登録有形文化財に指定され、温泉は、天然の自家源泉を保有。山の幸を基本とする食事は、天然の湧水を使った会席料理が基本となっている。
翠悠館リニューアルのポイントとして両氏は(1)嵐渓荘周辺の自然が満喫できる環境(2)燕三条エリアはビジネス目的の来館が多く、かつ、工業観光が盛ん(3)自然に囲まれた環境でのワーケーションニーズの高まり―などを挙げた。
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