節電による夏季休暇の長期化などを受け、旅行各社が長期滞在型商品の品ぞろえを充実させている。海外リゾート商品だけでなく、国内各方面商品でも長期滞在向けにアクティビティなどを充実させた商品を展開。価格面での割安感でも消費者に訴求する。
ANAセールスが1日に同社ダイナミックパッケージ「旅作」と宿泊予約コンテンツ「@ホテル」から発売したのは、連泊プラン。最大13泊14日まで設定でき、3連泊で夕食1回や館内利用券3千円分を付けるなどの特典を用意した。また9日からはANAマイレージクラブ会員限定で、6〜9月出発の北海道、九州、沖縄方面商品でロングステイツアーも販売する。
ジャルパックも1日に夏休み向け商品「長期滞在計画」の国内第2弾を発売した。北海道、沖縄、九州方面商品をラインアップした。このうち北海道商品は、小樽、ルスツなどの7施設を設定。日帰りバスツアーや食事などのオプショナルプランが無料になる特典を用意。9日発売の海外商品は、ハワイなどのビーチリゾートのほか、パリや米国のウォルト・ディズニー・ワールド商品などをそろえた。
日本旅行が「ベストツアー」ブランドから発売したのは、新商品「ロングヴァカンス」。多様化する休暇スタイルを意識したという避暑型ツアー。9方面で、通常のツアーの滞在日数より都市は1〜3日、リゾートは3〜5日長めの日数とした。「タイ式足裏マッサージ資格取得プラン」など、ロングステイで楽しめる集中講座プランも設定した。
KNTも国内に続き同社海外企画旅行商品ブランド「ホリデイ」から、ビーチリゾートなどでの長期滞在を提案する「ロングバカンス」シリーズを発売した。旅行日程は7〜22日まで選べ、キッチン付きコンドミニアムなどを宿泊先として用意した。併せて、カナダやオーストラリアで涼しく快適な夏を過ごすことを提案する「クールバカンス」シリーズも展開し、需要獲得を図る。