一休が8日発表した09年3月期決算は営業収益が前期比7.5%増の26億5200万円、当期純利益が同10.3%減の7億7300万円で増収減益だった。高級宿泊予約サイトの一休.comを中核とするサイト運営手数料、広告収入などの売り上げは順調に増加したが、総従業員数を10人増員の69人としたことや広告宣伝費を46.8%増の2億3500万円とするなど営業拡大のための積極策で費用がかさんだ。
営業費用は同25.6%増の12億7500万円、営業利益は同5.2%減の13億7700万円、経常利益は同4%減の14億1800万円。経常利益率は同6.4%減の53.5%となった。
一休.comの業績は、宿泊予約取扱高が0.7%増の309億円、宿泊予約取扱室数が3.6%増の123万室と微増。1室あたり平均単価は2.7%減の2万5104円だった。
一休は、一休.comの他にレストラン予約サイト、ショッピングサイト、オークションサイトなども運営している。全サイトの運営手数料収入は同7.6%増の24億9800万円。そのうち一休.com分は同6.4%増の24億1200万円で、全体の96.6%を占める。