鳥取の冬の味覚、松葉ガニと温泉を味わいに来て—。20日から鳥取県の米子鬼太郎空港に、スカイマークの成田、神戸、茨城線が就航することを受けて、三朝温泉、皆生温泉が冬の鳥取観光をアピールしている。
両温泉の代表者らが3日、冬の観光キャンペーンとして東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪れた。来社したのは三朝温泉花屋別館の女将藤井美紗子さんと皆生温泉松月の女将福元芳子さん、とっとり観光親善大使の谷本優子さんら4人。
鳥取県は、松葉ガニを含むズワイガニの漁獲量が全国2位で、カニの消費量は全国1位と、カニの食文化が根付いた街。「産地でしか食べられない松葉ガニの刺身は絶品。カニのフルコースを味わいに来てほしい」と谷本さんはアピールした。
三朝温泉は来年開湯850年を迎える。記念事業の一環として、スカイマークの到着時間に合わせて三朝温泉直行のリムジンバスの運行を20日から開始する。3月16日までの金・土・日曜の計40回実施する。「冬こそラジウム含有量世界一の三朝温泉に入って、温まってほしい」と藤井さん。三朝温泉旅館組合が一丸となって、首都圏、北関東からの観光客の受け入れ体態勢を整えていると強調した。
皆生温泉は米子空港から車で15分の距離。松江、出雲からも近いことから出雲大社の遷宮効果で10月の対前年同月比が30〜40%増加した。福元さんは「韓国、台湾から松葉ガニを食べに毎年来るリピータも多くいる。松葉ガニは上海ガニより甘くておいしいと好評」と語った。
スカイマークは20日から、成田、神戸—米子便を2往復、茨城—米子便を1往復運航する。料金は成田、茨城便は9800円、神戸便は4800円。
左から福元さん、藤井さん、谷本さん