鳥取県の三朝温泉(三朝町)は、来年開湯850年を迎える。それを記念して数々のイベントを実施する。三朝温泉旅館協同組合が17日、東京都千代田区の都道府県会館で開催された中国ブロック観光情報交換会で発表した。
今回は850年記念イベントの4〜9月分を紹介した。
弦楽器製作をテーマに展示を行っている「みささ美術館」では毎週土曜日の夜にプロによる弦楽器のコンサートを開催する。「温泉を楽しんだ後、ゆったり演奏を楽しんでほしい」と同組合。
みささ美術館ではプロ指導による本格的なバイオリンづくり体験やミニチュアバイオリンの表板削り体験なども行う。
夏には毎日花火を上げたり、縁日を開催するなど、夏休みの旅行客をもてなすさまざまな企画も発表された。
またホタルや星の観察会、川魚つかみ取りや竹の子掘り、泥んこバレー大会、ノルディックウオーク、三徳山早朝参拝バスツアーなど、自然と触れあう企画も多く、地域交流も積極的に図っていきたい考えを示した。
三朝温泉は世界有数のラドン温泉として名高く、免疫力や自然治癒力を高めるとして近年そのメカニズムが解明されている。地元の医療機関と協働で現代版の湯治に取り組み「温泉湯治保養リゾート」としても誘客を図っている。
説明を行った山内有二さん(左)と藤井美紗子さん