三菱重工は11月27日、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)向け2020系AGTの最終編成分を納入したと発表した。
三菱重工業はこのほど、埼玉新都市交通株式会社(社長:唐澤 朝徳氏、本社:埼玉県伊奈町)の新交通システム※1であるニューシャトル2020系の最終編成分にあたる第6編成目6両の納入を完了しました。11月25日から、当社が納入したニューシャトル計6編成そろい踏みでの営業運転が開始されています。
当社は、ニューシャトル既存車両の更新用として、2015年度から2020年度までに2020系AGT(Automated Guideway Transit)を5編成分計30両(21編成、22編成、23編成、24編成、25編成、いずれも6両)を納入してきました。今回の26編成では、2020系車両のコンセプトである「7つの宝石による沿線に輝きを」をモチーフに、「ブルーサファイア」色と「クリソベリル」色を車体側面と屋根上にラインカラーとして追加であしらい、フロントマスクにはお客様のコーポレートカラー全7色を配しています。
26編成目では、2016年にグッドデザイン賞を受賞※2した優れたデザインに加え、新たに車椅子スペースの増設や換気・暖房性能の強化などの改善を取り入れ、さらに快適な乗車環境を実現しました。また、国内や世界各地での豊富なAGTの納入実績を通じて収集した事業者の声を反映させて、車両のメンテナンス性にも改良を加えました。優れたデザイン性や環境性能を兼ね備えた車両の納入により、沿線のイメージアップに寄与していきます。
三菱重工グループは、今回の2020系AGTの完納をさらなる弾みとして、今後も国内外に向け、優れたデザインや経済性、そしてCO2を排出しないクリーンなAGTシステムの納入を通じ、世界各地の経済発展、交通利便性向上といった地域課題への対応と解決策の提供を目指すとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。また、今後も信頼できるパートナーとして、卓越したソリューションを提供していきます。
今回納入の最終編成
埼玉新都市交通について
・埼玉新都市交通は、埼玉県や東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)などが出資する第三セクターで、同社が運営するニューシャトルは1983年12月に開業しました。大宮駅(さいたま市大宮区)から内宿駅(北足立郡伊奈町)までの13駅(約13km)を結んでいます。
・沿線の病院・学校・企業・ショッピングセンターへ、また沿線住民の都心部への交通手段として、その役割は増大しています。
※1 2020系AGTおよび当社AGTについて、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/190212.html
※2 2016年のグッドデザイン賞受賞について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/1609295792.html
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