三重県は6月25日、トリップアドバイザーと連携して外国人旅行者に対する認知度・満足度向上を目的とした「外国人おもてなしプロジェクト」を実施すると発表した。県によると、トリップアドバイザーが都道府県と連携した誘客策を行うのは初めてという。今回の連携で県は、今年のトリップアドバイザーの満足度スコアの都道府県順位を、昨年の44位から20位以内にする目標を立てている。
本事業では、県内の観光施設や宿泊施設、レストランを訪れた旅行者に対し、トリップアドバイザーへの口コミ投稿を促すカードを配布する。カードは表面に英語と中国語(簡体・繁体)、韓国語で、裏面に日本語で投稿を促す文章を掲載した。
さらに、外国語対応や旅行者向けサービスの有無を示す観光関連施設掲出用ステッカーの配布を行うとともに、トリップアドバイザーの口コミ情報を活用し、外国人に有用な情報を掲載する県観光情報サイト「Mie Travel Guide」を立ち上げる。
その他、外国人旅行者が気軽に立ち寄り、観光情報の収集ができる観光施設を認証する「(仮称)三重アドバイザー案内所」制度を創設する。
トリップアドバイザーは、海女や忍者、松坂牛、F1など、三重県の観光資源ごとの紹介ページを掲出し、外国人旅行者の興味を引く情報を発信する。ページ内には、県観光情報サイトへ誘導するバナー広告を掲示する。