三重県観光キャンペーン推進協議会(事務局・三重県観光局観光誘客課内)は1月26日、首都圏の旅行会社などに県の食や文化、自然の魅力をPRする観光交流会を東京都中央区のロイヤルパークホテルで開いた。
「みえの国観光大使就任式」では、元女子バドミントン選手でスポーツインストラクターの小椋久美子さんに鈴木英敬三重県知事が委嘱状を手渡した。都道府県初の犬の観光大使「柴犬まる」も応援に駆け付けた。
鈴木知事が進行役のトークセッション「伊勢志摩サミット開催記念『世界に伝えたい三重の食・絶景・文化』」には、ホテルメトロポリタンエドモント名誉総料理長、洞爺湖サミット総料理長の中村勝宏さん、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」の著者の誌歩さん、東進ハイスクール日本史講師の金谷俊一郎さんが登壇。
中村さんは洞爺湖サミットの総料理長として、各国首脳を料理でもてなした際のエピソードを披露。「洞爺湖サミットでは『北海道の海と大地の恵み』をテーマに掲げ、食材のほぼ全てを北海道産にした。土地のものを使わなければおもてなしにならない」と述べた。
中村さんは、5月末に開かれる伊勢志摩サミットへのアドバイスとして「伊勢志摩には鮑、伊勢海老などの素晴らしい食材がある。日本の料理を世界にアピールする絶好の機会にしてほしい」と強調した。
金谷さんは伊勢神宮の魅力について「伊勢神宮のすごさは世界遺産ではないということ。消失を避けるために登録して保護するというのが世界遺産の趣旨だが、伊勢神宮は日本人の精神の根源であり、わざわざ登録する必要がない」と語った。
鈴木知事(右)と観光大使になった小椋さん