三重県桑名市は17日、企画展「三重刀剣紀行 -甦る村正の煌めき-」を始めた。
文化財の保存・活用と国民の文化的向上を目的とした文化財保護法が制定され、本年で70周年を迎えます。それを記念し、桑名を中心とした三重県ゆかりの刀工を紹介する展覧会を開催します。
湿気と酸素に触れた状態が続くと錆びが生じる刀剣。脈々と受け継がれてきた丹念な手入れと適切な保存状態を維持し続けたことにより、現代を生きる私たちも数百年前の〈鉄の美〉を堪能することが出来ています。そして本質的には武器にも関わらず、信仰の対象、あるいは美術工芸品として、本来の用途にとどまることなくさまざまなかたちで受容されています。この2つの文化財保護の観点より、今回の特別記念展を開催する運びとなりました。
現在に伝わる文化財を、未来に引き継いでいこうとする意識を育む上でも刀剣は最適の文化財の一つであり、本展を通じて地域への愛着を育て、文化財保存の重要性を理解していただくことを目的としています。東西交流の結節点であった三重県には、著名な「村正」を始めとして多くの魅力的な刀工が活躍しています。その刀工たちが鍛えた、長い年月を経ても変わらぬその刀の煌めき―「不滅の刃」を心ゆくまでご観賞ください。
【展覧会開催概要】
名称: 文化財保護法制定70年記念特別企画展 「三重刀剣紀行 -甦る村正の煌めき-」
開催日時: 令和2年10月17日(土)〜11月29日(日)
開催場所: 桑名市博物館 (住所/三重県桑名市京町37-1)
開館時間: 9:30〜17:00(最終入館は閉館の30分前)
入館料: 大人(高校生以上)500円
*20名以上の団体は1人100円引き
*桑名市博物館メールマガジン購読者の方は、携帯画面もしくは、プリントアウトの提示で本人及び同伴者合計2名まで100円引き
休館日: 10月/19日(月)、26日(月)
11月/2日(月)、9日(月)、16日(月)、24日(火)
助成: 公益財団法人岡田文化財団
【本展関連イベント】
桑名市博物館x 桑名市立中央図書館 連携セミナー「三重刀剣紀行のみどころ」も開催!
桑名市博物館館長が本展の見所をご紹介するセミナーを開催します。本展では、新型コロナウィルス感染拡大防止対策の一環により、通常の展示解説は実施いたしませんので、是非セミナーにご参加の上、本展をお楽しみください。
開催日時: 令和2年11月1日(日) 13:30〜
会場: くわなメディアライヴ (住所/三重県桑名市中央町3-79)
講師: 桑名市博物館館長 杉本 竜
定員: 20名(先着順)
申込方法: 10月19日(月)9:00より桑名市立中央図書館へ電話にて申込
桑名市中央図書館 電話番号/0594-22-0562
三重県桑名市東京PR事務局を運営する株式会社ポニーキャニオンは、小説家の柏井壽、ラッパーのMummy-D、そして文筆家の白洲信哉を「魅力みつけびと」に起用し、3年間にわたり桑名市の魅力発信を行うなど、多岐に渡るPR事業を展開しています。今後も『刀剣』をはじめとする桑名市が有する文化財の魅力を広め、後世へと紡いでいく活動を続けていきます。
※魅力みつけびと・Mummy-Dが刀剣と対峙する様子が下記動画内でご確認できます。
「くわなにさくはな」