「全国エコツーリズム大会」が11月15、16の両日、岐阜県下呂市内で開かれた。事業を主催した下呂市エコツーリズム推進協議会の瀧康洋会長らがトークセッション=写真=を行い、下呂市でのこれまでのエコツーリズムの取り組みを説明した。全国から関係者約280人が参加した。
「E―DMOによる名泉観光地の未来~美・食・歴史などの視点から~」をテーマとしたトークセッションでは、瀧会長と石井宏子氏(温泉ビューティ研究家・旅行作家)、内田彩氏(東洋大学国際観光学部准教授)が登壇。海津ゆりえ氏(文教大学国際学部教授・日本エコツーリズム協会理事)がモデレーターを務めた。
瀧会長は、協議会が掲げるエコツーリズムとDMO施策を融合させたE―DMOのポイントを説明。天然温泉をエコツーリズムの資源とする考え方や、温泉街を拠点として市内各地のエコツアーポイントに向かう宿泊型エコツーリズムの可能性について登壇者と意見を交わした。
地元を代表して下呂市の山内登市長があいさつ。事業を共催した日本エコツーリズム協会の田川博己会長が「新型コロナを踏まえた国際観光戦略とは」をテーマに講演した。今井通子氏(医学博士、登山家、森林セラピーソサエティ理事)も森林浴の効果をテーマに講演した。下呂市内5地区を巡るエコツアーも行われた。