真夏の湯のまちを盛り上げる「下呂温泉まつり」が1〜4日、岐阜県下呂市の下呂温泉街で行われた。初日の「龍神火まつり」に始まり、「湯の華みこしパレード」や「温泉感謝祭(万里集九祭・林羅山祭)」などイベントが繰り広げられ、期間中、観光客ら約6万人が訪れた。
湯之島の白鷺橋周辺で行われた龍神火まつりは、降りしきる雨に負けじと男衆の操る5対の龍が太鼓やドラの音に合わせて勇壮な乱舞を披露。2日は湯の華みこしパレードや下呂おどりが行われた。
3日、まつりのメインとなる温泉感謝祭では天与の恵みである温泉に感謝し、下呂温泉の繁栄を祈った。参進行列はJR下呂駅を出発後、万里九集像や林羅山像のある白鷺橋、下呂温泉神社を通過し、感謝祭が行われる温泉寺まで、芸妓や羅山、山伏、白鷺に扮した関係者が温泉街を練り歩いた。
滝多賀男感謝祭実行委員長は、「昭和33年に飛騨川の集中豪雨で温泉が消滅する危機があったが、先人たちの苦労や努力のおかげで再び温泉を授かった時の喜びをこの感謝祭でいつも思い出す。全国に名だたる温泉地があるが、日本らしさを残し、世界の下呂温泉になるよう頑張っていきたい」とあいさつした。
夜には下呂温泉の中心を流れる飛騨川の河川敷で、約1万3千発の花火と音楽のコラボ「花火ミュージカル」が夏の夜空を彩った。