下呂温泉旅組、反転攻勢で「超得」宿泊プラン開始


 下呂温泉の4月の宿泊者数は1万人ほどで、前年と比べ大きく減っている。5月も厳しい状況が続いたが、岐阜と愛知、三重の3県は、5月31日に観光の振興策を連携して段階的に取り組む共同宣言をまとめるなど、観光復興を後押しする動きも出ている。

 キャンペーンでは、19日から9月30日までの宿泊客を対象に、1人当たりの宿泊代金に応じ、宿泊施設で使えるクーポン(とくとくクーポン)を贈る。「昨年も実施したが、今回は(クーポンの)付与額を倍にした」(旅組)という。具体的には宿泊代金が1万円未満は2千円、1万円以上1万4千円未満は4千円、1万4千円以上2万円未満が6千円、2万円以上は8千円を贈る。加盟旅館31軒で使える。

 また、市内約150の店舗や施設で使える「街歩きクーポンブック」(300円の金券付き)もプレゼントする。

 キャンペーン実施に合わせて加盟旅館に立ち入り検査し、感染防止対策の確認、指導を行った。この結果を踏まえ、「下呂 スタンダード ガイドライン(GSG)」を作成、加盟旅館に配布した。

 GSGは、(1)従業員の取り組み(2)館内の感染拡大防止策(3)お客さまへのお願い―で成り、(2)ではフロントでのアクリル板設置、食事会場は間隔を開けての座席配置、脱衣場の備え付けバスタオルの撤去、外来入浴時は氏名、連絡先の記入願いなどの対策を取っている。

 直行バスについては、19日から復路(名古屋行き)で運行再開。乗車定員は従来の半分22人とし、ソーシャルディスタンスを実施するほか、マスク着用や車内換気、乗車時の検温など感染防止に努める。

 また、湯名人「湯めぐり手形」は当面の間、利用休止にする。再開時期は未定。手形は1枚1300円で、手形加盟旅館の中から3軒の風呂を利用することができる。
     

 
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