スキマバイトサービス「タイミー」を提供するタイミー(東京都港区)は、山口県下関市内の観光業界での人手不足解消を目指し、下関観光コンベンション協会と協力し、同市内のホテルや飲食店などの観光事業者に向けた導入支援を開始すると発表した。その最初の取り組みとして、10月5日に下関観光コンベンション協会所属のホテルをはじめとする観光事業者に向けた説明会を実施した。
同市の発表によると、昨年の市内への観光客は前年比122.6%、宿泊客は同117.4%で増加。インバウンドも市全体で同263.7%と急増する一方、人手不足が顕在化し、受け入れ態勢が整わないために稼働率を下げ、空室が生じるホテルもあるという。
この状況を受け、同社と下関観光コンベンション協会が、人手不足解消、その先の観光業界振興をも見据え、今回の連携に至った。5日の説明会では、タイミーのサービスや活用実績について紹介。同市旅館ホテル協同組合は、「宿泊業者は、ここ数年のコロナ感染症の影響により大幅な観光客の減少が続いたことで、多くの業者が人員の削減を強いられた。その結果、観光客が戻りつつある現在、人材不足が顕著になった。そのような中でタイミーのシステムは、必要な時に必要なだけの労働力を確保でき、適正な人材を発掘できる、雇用側にも大変有用なものだと思う。今後当組合でも、連携を深めていきたい」と期待を寄せている。