北海道開発局は21日、供用開始25周年を迎える「白鳥大橋」(室蘭市)の観光資源化と西胆振地域の広域周遊観光推進で“稼ぐ”観光圏の実現を考える「『北日本最大の吊り橋・絶景の白鳥大橋の観光資源化』インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト・シンポジウム」をウェブ配信で開催する。アフターコロナ時代における室蘭・登別・伊達・豊浦・洞爺湖・壮瞥・白老の新たな価値を創造し、世界から選ばれる広域観光圏を目指す。
同局は、北海道の強みである食と観光を戦略的産業として位置付け、食と観光を担う「生産空間」を支えながら、世界水準の価値創造空間の形成を目指す「北海道総合開発計画」を推進するため、コロナ禍でも政府が推進する公共施設の観光開放「インフラツーリズム」に積極的に取り組んできた。2020年には「インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト」のモデル地区に選定された北日本最大の吊り橋「白鳥大橋」について、360度の絶景が堪能できる主塔登頂を観光客に開放する施策を開始。
今回のシンポジウムでは、北海道観光がチャレンジしなければならない「地域が稼ぐ観光」、単独の市町村では成し得ない、本当の意味での「地域連携による広域観光」の実現に向けて、今後の観光政策と北海道の各自治体に求められる観光まちづくりの具体的な展開を考える。
基調講演は、観光庁の河南正幸観光地域振興課長が「観光庁における観光地域づくりの取り組み」を、特別講演では跡見学園女子大学観光コミュニティ学部観光デザイン学科の篠原靖准教授が「広域観光を視野に入れた白鳥大橋のインフラツーリズム」をテーマに話す。
パネルディスカッションでは「北海道観光の新たな幕開け!コロナ後の地域が稼げる観光地づくり」をテーマに、観光庁の河南課長や室蘭、登別、伊達の3市長らを交えながら議論する。篠原准教授は「世界から選ばれるにはどう地域力を高め、どうその準備をするかについて話し合う」としている。
開催形式は、ウェブ配信(ZOOMウェビナーを使用し、北海道室蘭市のエンルムマリーナ室蘭から配信)。申し込みURLは、https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_8UVkQ3XUToiZwAOQeH_qjA。申し込み締め切りは1月17日。