韓国観光公社(KTO)は3月19日、次年度の取り組みを紹介する「2019韓国テーマ観光商談会・説明会」を東京都目黒区のウェスティン東京で開催した。日韓の旅行業界関係者ら約200人が参加。光州で開催される世界水泳選手権や平和観光として韓国が推進するDMZ(非武装地帯)平和エコツアーなど最新観光情報やテーマ観光を紹介した。
冒頭、KTOの朴正夏役員・国際観光本部長が「昨年は、観光における人的交流が過去最高の1千万人を突破した。日本の若者を中心に韓国の美容、ファッション、大衆文化への関心は高まっている。19年度は、板門店を訪れるDMZツアーなど、新しい観光コンテンツなどを生かして交流を拡大していきたい」とあいさつ。来賓であいさつした観光庁の髙科淳審議官は「韓国各地には日本人が知らない魅力がまだ数多くある。素材を磨き、発信をすることで訪韓者数はさらに伸びるだろう。日本と一番近い国との交流、理解が深まるように期待している」と述べた。韓国文化院の黄星雲院長は「観光は平和へのパスポートと言うように、平和のあるところに観光があり、観光を通じて平和はさらに強くなる。観光交流を深め、東京オリンピック・パラリンピックの成功にもつなげていければ」と語った。
説明会では、最新の韓国の情報として光州、全羅南道、全羅北道などが19年度の大型イベントとして注目される。「2019光州世界水泳選手権」、KTO韓半島観光センターが「DMZ」平和観光をテーマに京畿、江原圏の平和列車や徒歩観光など、非武装地帯の観光資源を生かした新コンテンツ、日本旅行業協会が「韓国絶品グルメ30選」、KTOが公演、伝統市場、韓流、医療ウェルネス、国際イベントなどのテーマ別観光を紹介した。
韓国観光公社の鄭辰洙東京支社長は「K―POP、ファッション、美容を中心に日本内での新韓流ブームで日本人訪韓観光市場の成長の勢いが持続している。DMZ平和観光や地方観光活性化コンテンツを生かし、オン・オフラインのキャンペーンを展開し、日本人観光客320万人誘致を達成したい」と訪韓を呼び掛けている。
同会場では商談会も実施。光州や釜山など6自治体や、公演、ウェルネスなど21機関が参加し、日本の旅行業関係者と意見を交わした。
訪韓日本人数は、18年が前年比27.6%増の295万人、19年も1月は同23.6%増の約21万人と増加している。
観光説明会の様子