世界遺産候補に「縄文遺跡群」


北海道と北東北3県 21年の登録目指す

 文化庁の文化審議会は7月30日、「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森、岩手、秋田県)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産推薦候補に選定した。政府は来年2月1日までにユネスコへ推薦書を提出。2年後の2021年の登録を目指す。

 縄文遺跡群は、北海道6、青森県8、岩手県1、秋田県2の合計17遺跡で構成。「世界最古の一つである土器や漆器が出土し、また、精神文化に関わる土偶も豊富で、大規模な環状列石が集中するなど、縄文文化の特徴を強く裏付けており、物質的、精神的に成熟した縄文文化の発展を示している」(縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局)。

 国内の世界遺産は、今年7月6日に「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)が登録され、現在23件(文化遺産19、自然遺産4)。来年は「奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島」(鹿児島、沖縄県)の登録が審議される。

【北海道・北東北の縄文遺跡群】

 大船遺跡(北海道函館市)▽垣ノ島遺跡(同)▽キウス周堤墓群(北海道千歳市)▽北黄金貝塚(同伊達市)▽入江貝塚(同洞爺湖町)▽高砂貝塚(同)▽三内丸山遺跡(青森県青森市)▽小牧野遺跡(同)▽大森勝山遺跡(青森県弘前市)▽是川石器時代遺跡(同八戸市)▽田小屋野貝塚(同つがる市)▽亀ヶ岡石器時代遺跡(同)▽大平山元遺跡(青森県外ヶ浜町)▽二ツ森貝塚(同七戸町)▽御所野遺跡(岩手県一戸町)▽大湯環状列石(秋田県鹿角市)▽伊勢堂岱遺跡(同北秋田市)

 
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