リクルートのじゃらんリサーチセンターが中国、韓国、台湾からの訪日旅行者を対象に実施した「訪問地満足度調査」によると、総合1位は福岡で、以下、大分(別府・湯布院)、千葉(東京ディズニーランド・舞浜)と続くことがわかった。
過去3年間(08年5月〜11年4月)に観光目的で各地を訪れた旅行者を対象に、5月下旬から6月上旬にかけてインターネットでアンケートした。調査集計対象となったのは中国、韓国、台湾各1千人の計3千人。「非常に満足した」の回答比率を各旅行者別にスコア化し、ランキングしたという。
調査結果によると、福岡は韓国、台湾からの旅行者に人気で、日本食や酒、新鮮な海産物に対する満足度が高かった。2位の大分は韓国と中国の人気が高く、千葉は「各旅行者押しなべて支持した」と同センター。
韓国の上位には札幌、大阪などまち歩きが楽しめる観光地が入り、「観光」に重きを置く台湾は宮城(仙台)、四国(愛媛)、京都などに関心が強い。中国では富士山を中心に箱根、静岡(浜松・浜名湖)などが上位にランクインしている。
グルメや撮影スポット、宿泊施設などの「テーマ別満足度」についても調べた。
宿泊施設は、1位宮城(仙台・松島)、2位大分、3位北陸(金沢・和倉温泉、富山、福井)、4位箱根、5位北海道(登別、札幌・定山渓、小樽、洞爺湖)の順。「宮城は特に韓国と中国からの旅行者の満足度が高い」と言う。
東日本大震災後の旅行に対し、期待する内容も聞いており、「旅行地での飲食」「宿泊施設の滞在」「買い物」が上位に入っている。