岩屋毅外相は、訪問先の中国で12月25日に行われた日中ハイレベル人的・文化交流対話の中で、中国人の訪日観光に関する査証(ビザ)の要件を緩和する方針を表明した。加えて、日本から中国への渡航者数を回復させ、相互の往来を促進するためには、短期渡航者を含む日本人滞在者の安全、安心の確保が重要になるとの認識を伝えた。
訪日観光のビザ緩和は、10年間有効の観光数次ビザの新設、団体観光ビザの滞在可能日数の延長などの措置を実施する。日本側のビザ緩和は、11月に行われた中国側のビザ緩和に対応する措置。中国は11月末に日本人の訪中に関して短期滞在のビザ免除措置を再開し、滞在期間を以前の15日以内から30日以内に延長していた。
また、岩屋外相は、大阪・関西万博のために訪日する中国人を含む全ての外国人のビザ手数料を免除する措置について説明した。
日中双方は、短期渡航者を含め、中国における日本人滞在者全般の安全、安心の確保の重要性について議論し、日本の在外公館と中国の現地当局との間で引き続き緊密に協力することで一致した。