日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の5月分を公表した。同月の中小企業の売上DIは前月比11.6ポイント減のマイナス46.5と大きく落ち込み、18カ月連続でマイナス圏となった。今後3カ月の売上見通しDIは同18.3ポイント減のマイナス62.7で、17カ月連続のマイナス圏となった。
売上DIは前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
最終需要分野別では、衣生活関連(マイナス72.4)、乗用車関連(マイナス58.8)をはじめ、全ての分野で低下した。売上見通しDIも、乗用車関連(マイナス79.0)、衣生活関連(マイナス76.2)など、全てが厳しい見通しとなった。
調査は5月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち554社から有効回答を得た。