日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の6月分を公表した。同月の中小企業の売上DIはマイナス5.7で、前月比0.8ポイント増も、6カ月連続のマイナス圏となった。今後3カ月の売上見通しDIもマイナス6.0と、6カ月連続のマイナス圏となった。
売上DIは前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。調査は三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち606社から有効回答を得た。
売上DIを6の最終需要分野別に見ると、建設関連が2.3と、唯一のプラス圏だった。
前月から上昇したのは建設関連(11.6ポイント増)、食生活関連(9.8ポイント増のマイナス0.9)、衣生活関連(6.5ポイント増のマイナス12.0)の3分野。
設備投資関連(2.3ポイント減のマイナス11.8)、乗用車関連(7.9ポイント減のマイナス8.7)、電機・電子関連(1.0ポイント減のマイナス6.2)の3分野は低下した。
今後3カ月の売上見通しDI(過去3カ月の実績比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は、前月比1.9ポイント増のマイナス6.0。
最終需要分野別では、建設関連と食生活関連がプラス圏。電機・電子関連が0.0で、ほかの3分野がマイナス圏だった。