日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の3月分を公表した。同月の中小企業の売上DIはマイナス9.5で、前月比13.5ポイント上昇した。今後3カ月の売上見通しDIは2月から14.6ポイント増のマイナス3.8。
売上DIは前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
6の最終需要分野別では、全てが前月から上昇した。このうち乗用車関連は40.0ポイント増の13.5。前月のマイナス水準(マイナス26.5)からプラス水準に転換した。
ほかの5分野はマイナス幅が縮小した。食生活関連は25.8ポイント増のマイナス4.3。衣生活関連は2.3ポイント増のマイナス37.4と、小幅な増にとどまった。
売上見通しDI(過去3カ月の実績比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値)も全ての分野が上昇した。
調査は3月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち654社から有効回答を得た。