観光庁が10日に発表した今年12月の主要旅行業58社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年同月比5.5%増の5081億7536万円だった。5カ月連続で前年実績を超えた。このうち国内旅行は同3.4%増の3148億4138万円、海外旅行は同8.4%増の1871億1161万円。外国人旅行は10カ月ぶりに前年比増に転じ、同34.3%増の62億2237万円。
国内旅行は5カ月連続で前年実績を超えた。「全国ベースで回復基調」と観光産業課。前年実績を上回ったのは、取り扱い54社中29社で、11月よりも1社増えた。
海外旅行は取り扱い57社中前月より8社多い41社が前年を超えた。
外国人旅行は依然、一部で福島の原発事故の影響が残っているものの、「FIFAクラブワールドカップジャパン2011」などの開催が需要を喚起し、取り扱い37社中21社が前年を上回った。
募集型企画旅行は総取扱額が前年同月比7.6%増の1343億1803万円だった。内訳は国内旅行が同4.2%増の688億1947万円、海外旅行が同11.5%増の652億8999万円、外国人旅行が同16.5%減の2億857万円。
募集型企画旅行の総取扱人数は、国内旅行が同0.3%増の285万1091人、海外旅行が同12.0%増の38万5479人、外国人旅行が同23.2%減の1万68人で、総計は同1.4%増の324万6638人。