国土交通省が17日に発表した今年7月の主要旅行業63社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が6079億7851万4千円で前年同月比1.5%増だった。国内旅行は前年を上回ったが、国際線の燃油サーチャージが上昇している海外旅行は2カ月連続でマイナスとなった。
国内旅行は4.2%増の3779億3707万8千円。観光事業課によると、旅行会社は、国内旅行の増加の要因について「海外旅行からの振り替え」などを挙げている。方面別では、東京ディズニーリゾートが人気となっている関東をはじめ、九州、沖縄方面が好調だったという。
海外旅行は、3.0%減の2247億2599万6千円。燃油サーチャージの高騰を背景に、「遠距離、乗り継ぎの多い欧米を中心に需要が落ち込んだ」などの報告があったという。
一方、外国人旅行は19.6%増の53億1544万円で、4カ月連続の2ケタ増となった。
旅行商品ブランドの取扱額は、国内旅行が6.5%増の1007億2千万円、海外旅行が6.7%減の653億5370万6千円、外国人旅行が18.1%増の3億6500万2千円。取扱人数は国内が5.6%増の355万6483人、海外が10.5%減の38万5305人、外国人が12.0%増の1万9247人だった。