観光庁が9日に発表した今年8月の主要旅行業62社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年同月比17.6%減の4983億4582万円だった。前年実績割れは13カ月連続。このうち国内旅行は同11.6%減の2935億4856万円、海外旅行は同25.0%減の2007億495万円、外国人旅行は同21.0%減の40億9231万円。いずれの分野とも前年を2ケタ下回った。
国内旅行は10カ月連続で前年を割り込んだ。取り扱い57社中、前年の取扱額を超えたのは、阪急交通社、JTB法人東京、日立トラベルビューローの3社のみ。
海外旅行は前年割れが15カ月連続となった。取り扱い60社のうち前年超えは4社だけだった。
外国人旅行は、11カ月連続前年比減。前年実績を超えたのは、前月より6社増え34社中16社。
募集型企画旅行は、総取扱額が前年同月比16.9%減の2067億7457万円。このうち国内旅行は同13.1%減の1307億6096万円、海外旅行は同22.8%減の756億6550万円、外国人旅行は同28.5%増の3億4812万円。
募集型企画旅行の総取扱人数は、前年同月比10.8%減の533万2509人だった。内訳は、国内旅行が同11.9%減の487万3957人、海外旅行が同3.0%増の44万3749人、外国人旅行が同13.6%減の1万4803人。海外旅行は2カ月連続で前年実績を超えた。