国土交通省九州運輸局は7日、今年1~10月累計の九州への外国人入国者数(クルーズ船の観光上陸は含む)が、速報値として393万1千人となったと発表した。過去最高だった2016年の年間値372万1千人を上回った。
16年4月に発生した熊本地震の直後には、外国人入国者が一時減少したが、16年6月以降は旅行需要が回復しており、17年に入ってからは、年初から堅調に推移していた。
10月(クルーズ船の観光上陸は含まない、速報値)は、前年同月比34・7%増の28万1千人となった。単月で過去最高を記録。主な増加要因は、韓国の秋夕(チュソク)の連休が昨年は9月だったが、今年は10月だったことなど。
クルーズ船の観光上陸を含めた今年1~9月累計の確定値は、前年同期比34・2%増の365万人となっている。このうちクルーズ船の船舶観光上陸は、中国からの旅客を中心として、同18・3%増の125万9千人に上った。
今年1~9月累計の確定値をクルーズ船の観光上陸を含まずに国・地域別に見ると、韓国は同66・8%増の160万9千人、台湾は同16・6%増の26万9千人、中国は同13・1%増の17万6千人、香港は同24・2%増の16万5千人、米国は同6・3%増の2万3千人などだった。