九州観光推進機構、九州7県などは、外国人個人旅行者を対象にした「九州ドライブキャンペーン」を1日にスタートさせた。今年で3年目を迎えた事業で、NEXCO西日本が外国人向けに販売する、九州の高速道路が一定額で乗り放題となる「九州エクスプレスウェイ・パス」をPRし、誘客を強化する。レンタカー会社の協力店舗も昨年度から拡大した。キャンペーンの期間は12月25日まで。
主催は同機構、九州7県と、国土交通省九州運輸局、北九州市、福岡市、熊本市。
NEXCO西日本が販売するパスは、指定のレンタカー会社を利用してETCで走行する自動車が対象。利用期間(2〜10日間)別に9種のパスを3500〜1万1500円で販売する。過去2年は秋季に期間限定で販売したが、今年からは通年販売する。レンタカーの協力店舗は昨年度の116店舗から165店舗に拡大した。
昨年度は、キャンペーンの結果、期間中1日当たりの外国人によるレンタカーの利用件数が前年度比で約2.2倍の67.6件となった。利用者が多かった国・地域は韓国、香港、利用日数の長さが目立ったのはシンガポールだった。
今年度は昨年度の利用状況を踏まえて市場別に外国語ウェブサイトやSNSで情報発信するほか、ドライブ旅行セミナーを海外で開催したり、海外の旅行会社を視察に招請したりする。パスの利用者には、九州観光の最新情報や特典を掲載した冊子を配布する。