学生が九州の観光活性化に向けたビジネスプランを競い合う「学生対抗九州観光ビジネスプランコンテスト2024」の本選が12月7日、福岡市の電気ビルみらいホールで開催された。九州観光機構(唐池恒二会長)が主催する同コンテストは、国内外から九州へのリピーター増加を目指すビジネスアイデアを競うもので、今年で3回目。
冒頭あいさつした唐池会長は、「ビジネスコンテストは九州だけでなく、関東、関西など全国の大学が参加。来年からは九州観光ビジネスコンテストから全国観光ビジネスコンテストに改名を検討している」と述べ、コンテストのさらなる発展に意欲を示した。
今回は全国から67チームのエントリー(うち、24%は九州外)があり、厳正な審査の結果、10チームが本選に進出。学生たちは、九州の地域資源の魅力を最大限に引き出し、持続可能な観光を創出するための革新的なプランを発表した。
最優秀賞に輝いたのは、中村学園大学の「Let’s ラーケーション!~目で見て、触れて、考える~in九州」チーム。同チームは、学習と休暇を組み合わせた「ラーケーション」を九州で推進するためのシステム構築を提案。同機構の唐池会長もこのアイデアの実現に強い関心を示した。
その他の入賞チームも、それぞれ特徴的なプランを発表。福岡大の「地域まるっと!エデュツーリズム」は、地方都市の活性化に貢献する教育旅行を提案し、九州産業大の「オタクの夢を形に!共創ゲストハウス大作戦!」は、アニメコンテンツを活用した観光客誘致策が評価された。
今回のコンテストでは、少子高齢化、地域活性化、環境問題など、社会課題の解決につながるアイデアも多く見られた。
例えば、大東文化大は、過疎化が進行する地域のために九州の食文化を軸に、地元住民と旅行者をつなぐシェアダイニングを提案。中村学園大は、離島が多い九州の魅力を再発見できる親子向けの体験型旅行を提案するなど、九州の地域特性を生かしたユニークなプランが飛び出した。
最優秀賞には賞状と、賞金またはギフト20万円分、協賛社からの副賞が贈られた。
表彰結果は以下の通り。
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