地域経済活性化支援機構(REVIC)は、地方銀行など地域金融機関を対象に事業再生支援をテーマにした研修をしている。知見やノウハウを提供し、レベルの底上げにつなげてもらうのが狙い。2024年度は88機関から151人が受講する。渡邊准社長に、金融機関の取引先企業を取り巻く経営環境や研修内容のポイントを聞いた。(岩佐昌洋)
事業再生支援のニーズは増加傾向
――原材料高や人手不足など中小企業にとって厳しい経営環境にあります。
「コロナ禍における政府の支援策で倒産は抑制されていたが、今後はその揺り戻しが起きることが想定される。全国の倒産件数は、2009年3月の1537件をピークにして約10年間減少トレンドが続いた。2019年3月から増加の兆しがあったが、2020年3月以降はコロナ禍の政府支援策で一旦減少に転じた。2022年後半から再び増加の兆しがある」【記事提供:ニッキン】
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