
修了証書を授与し、児童と握手を交わす福田総料理長
東急ホテルズ&リゾーツ(東京都渋谷区)と東京都市大学付属小学校(同世田谷区)が共同で実施してきた食の自立と五感の育成を図る食育特別授業「福田メソッド」の集大成となる修了式が4日、セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区)で開かれた。1年間授業を受けた同校の4年生80人や講師、保護者らが出席。これまでの授業の振り返りや、修了証書の授与を行った。
前半は、福田メソッドの総合監修・講師を務めた東急ホテルズ、東急ホテルズセルリアンタワー東急ホテル総料理長の福田順彦氏が五感やうま味の勉強、テーブルマナー、食材の見極めなど全12回にわたる授業を振り返った。福田氏は、現代社会において欠けているものの一つに食育事業を挙げ、「物の大切さ、命の尊さ、感謝の心を1年間、皆さんと話し合えたことがとても有意義だった」と述べた。
振り返り後は、福田氏が修了証書の授与を行い、児童と握手を交わした。さらにトック帽も授与し、児童からは感謝の気持ちを込めた合唱が贈られた。
児童からは、「食材の命をいただくことについてたくさん考えた。食べ物だけではなく、僕たちにさまざまな経験をさせてくれるお家の方にも感謝の気持ちを持つことを忘れずにこれからも過ごしていきたい」などの感想が挙がった。
福田メソッドは来年度も引き続き同校で実施する。
修了証書を授与し、児童と握手を交わす福田総料理長