運賃改定などが寄与【京浜急行電鉄】
前期の交通事業における運賃改定などが寄与し増収増益。好調な業績に加え、長野京急カントリークラブ事業の承継に伴い法人税が減少したことで、中間純利益は大幅な増益となった。通期業績予想は5月10日発表の数値を変更し、分譲マンション販売の進捗(しんちょく)遅れにより売上高を下方修正する一方、各利益を上方修正した。中間配当は1株当たり前回予想比1円増の9円(前期比2円増配)、期末配当予想も1円増の9円(1円増配)とする。
交通事業の売上高593億4600万円(11・6%増)、セグメント利益117億400万円(90・8%増)。単体の鉄道輸送人員は、定期2・8%増、定期外2・9%増、合計2・9%増。旅客運輸収入は定期14・1%増、定期外13・7%増、合計13・9%増。【記事提供:交通新聞】
不動産事業は、売上高237億500万円(14・3%増)となったが、賃貸オフィスビルの竣工(しゅんこう)に伴う減価償却費の計上によりセグメント利益33億6200万円(10・8%減)。
レジャー・サービス事業は、宿泊需要の回復でホテル稼働率、客室単価が上昇し、売上高151億1400万円(4・0%増)となった一方、人件費増などでセグメント利益は22億7900万円(7・8%減)にとどまった。
流通事業は、百貨店の外商売り上げの増加などで売上高392億500万円(9・6%増)、水道光熱費、人件費の増加が響き、セグメント利益9億6100万円(14・2%減)。その他の事業は建物総合管理業務などの新規受注で、売上高169億8700万円(1・9%増)、セグメント利益5億4700万円(521・9%増)。
修正後の業績予想は、売上高3030億円(修正前比0・8%減、前期比8・0%増)、営業利益330億円(10・0%増、17・7%増)、経常利益312億円(12・2%増、9・9%増)、当期純利益215億円(28・0%増、74・3%減)。=8日発表=
【京浜急行電鉄(連結)】8日
売上高140,957( 10.1)
営業利益19,000( 37.6)
経常利益18,333( 34.5)
中間純利益13,663( 48.4)
単位百万円、カッコ内増減%
【記事提供:交通新聞】