京都丹後鉄道は25日、日本で初めて鉄道でのVisaのタッチ決済によるキャッシュレス決済サービスを開始した。
本サービスは、均一運賃(1回券、1日券等)だけでなく、車両のGPSを活用することにより距離制運賃(距離に基づき変動する運賃)の決済も可能にしています。また、海外では広く利用されている鉄道のVisaのタッチ決済の仕組みに、日本国内で求められる高速処理のニーズに対応したシステムを導入しており、スピーディーに決済が完了します。
これにより、日頃より利用されるお客様に加え訪日外国人を含む来街者も、券売機で切符を購入する手間がなく、日常的に利用している決済手段がそのまま利用可能なため、安心かつ簡単・便利に利用することができ、公共交通の利便性が飛躍的に向上します。
第一弾として、京都丹後鉄道でサービスを開始し、今後はMaaSアプリや鉄道、バスを含む様々な交通サービスへの提供も検討しています。
<詳細>
■利用方法
乗車時と降車時に、駅や車内に設置された読取端末のVisaタッチリーダーにVisaのタッチ決済対応カード(クレジット・デビット・プリペイド)をかざすだけで、運賃の決済が完了します。(参考:https://youtu.be/oCCN1W0S0Ak)
利用履歴は、Webサイト(URL:https://q-move.info/(本サービス開始時にオープン予定)、運営:QUADRAC株式会社)から確認可能です。
■各社の役割
WILLER株式会社:サービス企画・設計
三井住友カード株式会社:Visaのタッチ決済導入支援
QUADRAC株式会社:キャッシュレス運賃決済プラットフォーム提供
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社:Visaのタッチ決済に関するソリューション提供
株式会社三井住友銀行:サービス導入のエリア展開協力
■Visaのタッチ決済について
Visaのタッチ決済は、日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法です。利用者が対応のリーダーにタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォンをかざすだけで、サインも暗証番号の入力も不要(※¹)で、スピーディーかつ安心・安全にお支払いが完了します。既に全世界では、Visaの対面取引の43%がタッチ決済で行われています(※²)。(2020年9月末時点)
現在、既にロンドンやシンガポール、ニューヨーク等の公共交通機関でVisaのタッチ決済が利用可能です。さらに、世界約500の公共交通機関における導入プロジェクトが進行中であり、今後も急速に増加していく見込みです。また、ロンドンやシンガポールでは100を超える国や地域の非接触カードが使われた実績があり、インバウンド観光客にとってストレスない移動を提供しています。
日本では、Visaのタッチ決済対応カードの発行は、2020年9月末時点で3,230万枚(※³)を超え、ご利用いただける店舗もスーパーやコンビニエンスストア、ファストフードレストラン等をはじめ急速に拡大しており、利用者の利便性ならびに加盟店でのオペレーションの向上に貢献しています。
※¹ 一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となります。
※² VisaNet
※³ Visaの取引先金融機関・発行会社からの報告による実績です。