京都市と大正大、地方創生で協定結ぶ 巣鴨に情報発信拠点


京都の情報を発信する座・ガモールを前にした関係者

 京都市と大正大は2日、京都情報の発信と地方創生の推進に関する協定を結んだ。これを機に、大正大が運営していた、京都の伝統工芸品などを販売していたショップをリニューアルオープンした。

 同日、門川大作市長と大塚伸夫学長が協定書に調印した。(1)京都の文化、観光、産業の振興・情報発信(2)学術交流(3)人材育成、生涯学習の推進―などで協力する。

 大正大は昨年5月から京都の伝統工芸品や食料品を販売する「座・ガモール2号店」を運営していたが、協定を機に、愛称「京都館すがものはなれ」としてリニューアルオープンした。ショップは東京・巣鴨の巣鴨地蔵通り商店街にある。

 1階は京漬物西利など京都の特産品や松竹歌舞伎の商品を置き、2階は伝統工芸品の展示や大型モニターを利用した京都の情報発信のほか、体験・講座も開催する。

 門川市長は「ふるさとに帰ったように感じられる場所だ。地方創生について一緒に研究し、学生にも学んでいただいて情報発信もしていければと思う」と述べ、大塚学長は「学生が地方の物産や観光開発などを学べる教育実践の場として、巣鴨の商店街で愛される店舗にしていきたい」と意欲を示した。

 首都圏で京都情報を発信していた「京都館」(東京都中央区)が今年3月に閉館したが、市は情報発信を続ける官民連携プロジェクト「京都館プロジェクト2020」を立ち上げており、大正大との連携はこの一環。

 京都館は06年、JR東京駅八重洲南口前のビル1階にオープン。入居ビルの建て替えで閉館し、20年の東京五輪後に移転再開する計画。


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