京都府と大和学園、観光と食の人材育成などで連携協定 


締結式に臨んだ西脇知事(右)と田中理事長

 京都府と大和学園(京都市)は3月25日、「観光及び食分野における人材の育成・成長を図るための連携・協力に関する協定」を締結した。今後、同分野の魅力発信や人材育成に関する事業を共同で展開するほか、学生の発想を生かした京都観光の推進や食文化の継承に関する取り組みを進める考えだ。

 協定を結んだのは、(1)観光および食分野の魅力発信に関すること(2)観光および食分野での人材育成(リカレント教育含む)に関すること(3)学生の発想を活用した京都観光の推進および食文化の継承に関すること―の3項目。

 このうち観光分野に関しては、著名シェフなどを卒業生に持つ同校の知名度を生かした、海外の調理師学校などの訪日教育旅行での京都の魅力発信のほか、府観光連盟が運営する人材育成などに関する教育・情報発信拠点「京都観光アカデミー」への、同学園が開発した人材育成コンテンツの提供、府内の観光産業への就職を後押しする就職イベントの共同開催などを行う。

 このほか、同学園が京都府宮津市で実施している学生運営の旅行事業「KYOKANトラベル」の府内他地域への展開も進める。

 協定に基づく連携事業の第1弾として同日から、大和学園が開発した、接遇や旅行業務、料飲サービスに関する初任者向けのトレーニング動画を府観光連盟運営の人材育成等に関する教育・情報発信を行う「京都観光アカデミー」のサイトで公開した。

 同日開催の締結式には京都府の西脇隆俊知事、大和学園の田中誠二理事長が出席。西脇知事は「府としても新たな観光のビジネスモデルを作れる人材やDX人材の育成に向け取り組んでおり、大和学園とはこれまでもリカレント教育の面で連携してきた。多様な分野で連携協力が可能だと思うので、具体的な事業に向け一緒に頑張っていきたい」とあいさつ。

 田中理事長は「京都経済を支える食と観光の分野だが、コロナ禍での需要や業績の回復の半面、人材の確保、育成、定着が今後深刻な経営課題になると懸念されている。今回の協定を通じて、観光と食を軸とした地域経済、雇用環境を横断する好循環を作っていくことに貢献していければ」と意欲を語った。


締結式に臨んだ西脇知事(右)と田中理事長

 
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